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2004年10月22日

覚園寺

kakuonji.jpg興福寺国宝展に行ってから仏像やその周りの彫刻が見たくて、鎌倉なら近いし、時代もそれほど変わらないものが見られるかも、と二階堂の覚園寺まで歩きました。
鎌倉宮からの上り途中、ヤマブドウ、ムラサキシキブ、名前をしらない赤い実などを見つけてはカメラに収めておきました。
お寺についたのは14時半で、15時からの拝観案内まで境内をうろうろすると、野生化したリンドウやフジバカマも見られました。
15時になるとお坊さんが本堂の前に現れて、愛染明王・不動明王・阿シュク如来の説明をしてくれてます。
愛染とは"欲"を意味するそうで、仏教の世界では赤で表現されるそうです。
本堂の横の門をくぐって森の中に薬師堂がありました。
薬師如来がいればたぶん3人組だし、運がよければその周りに十二神将がいるだろう、という予想は当たりました。
15時すぎで、お堂の中は真っ暗で目が慣れるまでほとんど見えないのですが、たくさんいる気配はあります。かなり大きい薬師如来、日光・月光菩薩が真中にいて両サイドには12人。センターの3人は、蓮台から衣が垂れ下がっていて、すこし前傾していることにより参拝者は仏が近寄ってくるように見える効果があるそうです。十二神将は興福寺のものよりだいぶ大きい。けど細かいところはほとんど見えませんでした。中央の向かって右には川端康成が好んでお参りした阿弥陀仏がいて、左には伽藍神像という小さい3人組がいました。さらに手前にもう一人、黒光りする小さい仏様?がいて、自分の治したいところを撫でるといいとのことでした。天井にも足利尊氏が直したサインだとか年号だとかが書いてあるのを懐中電灯で照らしてみせてくれました。
その後、芝から移築した古民家の中で、初七日だとか四十九日とかの意味合いを聞いて、崖を掘ったやぐらの中の仏様を見にまた森の中を歩きました。
幼くして亡くなった子供は三途の川原で何をするのか、という話を聞いてなんだか悲しくなって、外に出ると森の中は薄暗くなっていて、最後の地蔵堂前からやぐらを見るとろうそくが小さくともっているのが見えました。
これでほとんど1時間の拝観でした。いままでいろんなお寺を見たけど一番心に残るお寺でした。12月初旬には紅葉がきれいとのことなのでまた午前中に必ず行きたいです。

次に行きたい寺のメモ:
浄楽寺 横須賀市芦名 046-856-8622
護国寺 http://www.gokokuji.or.jp/

仏像関連サイト:
日仏会 http://butsuzo.tripod.com/nn.html
運慶をめぐる冒険 http://leparadis.fc2web.com/unkei/
仏像好きは「厨子の中」 http://aoineko.homeip.net/zushi/index.html

円覚寺と建長寺も最初に行きました。台風の影響で入れない場所があったり、木が折れたりしててあらためて驚きました。
帰りは久々の御成商店街を歩きましたが、高崎屋も小川軒もきれいになっていてこちらも驚きました。

投稿者 chiaki : 2004年10月22日 22:16

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