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2005年06月11日

オウエンのために祈りを

新潮社  ジョン・アーヴィング, 中野圭二 (訳)

キリスト教の知識とか、宗教やその他のものへの信仰などがあれば、もっと強く共感できたり、この小説のテーマが捉えやすいのかもしれない。
残念ながらわたしはどちらも持ち合わせていなくて、他のアーヴィングの作品ほどは入り込めなかった。
だけど、(もちろん翻訳でしかわからないのだけど)美しい表現や、意味深いセンテンスをどこかにメモしておきたい、と思ったのは一度や二度ではなかったし、またいつか読み直す日が来るだろうと思う。
「ホテル・ニューハンプシャー」の「グレート ギャツビー」のように、この本の中にもいくつかの作品がでてくる。それらももちろん読んでみたいけれど、やはりディケンズを読まなければ、と思った。
ディケンズは「クリスマス・カロル」とイギリスのどんよりした曇り空のイメージから、わたしにとっては冬の作家なので、秋くらいから「デイビット・コパーフィールド」(岩波文庫から新しく出ている女の人が訳してるやつ、あれは読みやすそう)から読み始めたい。

投稿者 chiaki : 2005年06月11日 18:51

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