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2005年08月04日

緑の資本論

集英社 中沢 新一
藤沢アースダイバーGen氏の影響で、なにか新しい中沢新一を読もう、と思って借りてきました。
「圧倒的な非対称」では宮沢賢治や北方民話をテキストに、狂牛病を自然(動物)のテロとして展開していく。言葉は難しくないし、北方民話もとても興味深く、一番理解できた。
ひとつ飛んで、「シュトックハウゼン事件」では、日本ではよくあるジャーナリズムの餌食の話だと思う。石原慎太郎(この人は政治家だけど、芸術家でもあるんだよね)の発言の一部を祭りたてるニュースも同じことじゃない?と思った。
タイトルの「緑の資本論」は正直に言って理解できませんでした。ただ、利子はお金の自己増殖で、一神教は自己増殖するモノを警戒してるっていうことと、イスラムの教えは利子を禁じるけど、キリスト教は13世紀に資本主義を認めざるをえなかった、ということだけ、覚えている。難しいなぁ。

中沢新一の「リアルであること」に書いてあった、「詩ではなく律法を」というフレーズをココロに、この7,8年やってきたのですが、今日、読めもしない原文が横に書いてあるという理由で「フランス名詩選」なんて本を借りてきてしまった。
先週、日本橋三越でコクトー展を見たせいもあるけど、詩もいいかな、って思えるようになりました。

投稿者 chiaki : 2005年08月04日 23:00

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コメント

中沢新一、今さらぼちぼちと読み始めているのですよ。こっちには一冊も持ってきていないけれど。「緑の資本論」はまだです。イスラムと利子については「エンデの遺言」という本を読んでから、興味があったのです。

ああーネイティブ・アメリカン関係のイベントとか、一度も行けなかったなあ〜。そういえば。

投稿者 Washy : 2005年08月09日 01:17

「フランス名詩選」、僕も、昔、読みました。
今年、Y君に譲りました。

> 詩もいいかな、って思えるようになりました。

詩は、あまり続けて読むと、僕は、食傷気味になるだけでなく、イライラしてきます(笑)

投稿者 Blue : 2005年08月10日 09:15

Washy女史
「エンデの遺言」Amazonでレビューを見ましたが、利子は悪という方向なんでしょうかね〜。
学生の時、経済地理学という授業をとっていたのですが、とても面白くて、めずらしくわたしは優等生でした。
この辺もまた掘り返してみたいです。

Blueさん
まとめて読んだらおなかいっぱいになりました。
フランス語の原文はまったくわからないので韻やリズムもわからないし。
英語を初めて習った頃、谷川俊太郎訳のマザーグースを読んだのですが、あれがわたしにとって一番印象的な詩です。

投稿者 chimay [TypeKey Profile Page] : 2005年08月11日 08:47