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2005年10月05日

民族学者の発想

平凡社 梅棹忠夫

梅棹先生は、もとは数学が専門で、みんぱくの初代館長で、失明してる方だそうです。
時間をかけて読みすぎたので、最初のほうは忘れてしまったけど、「教養について」、「音楽について」、「芸能について」、「国家と民族について」は、別々の人との対談なのにドーッと流れてくるように読めた。

「国家と民族について」の一部をちょっと要約すると・・・
帝国というのはそれぞれの民族が噴出することなく、ゆるやかな文明としての統合をとげている。宗教や言語、風俗、習慣については寛容だけど、そのかわり出すものは出せ(税金とか兵役)、というある意味では居心地のよい秩序だった。

んで、いまのマイノリティとかエスニシティの問題は、というと「秩序」の基本になるものがないから難しいだろう、と締められてました。
難しいけど、もう少し自分の頭で考えてみる必要がありそう。

今日この講演ログを読んで「自分で考えなきゃ」というのを改めて感じた。
ちょっと矛盾するけど、「アナロジーで考えないでそのまま受け止める」っていうのもイイ。これはちょいちょい実践してる(笑
CNETで梅田さんのコラムは読んだことがあったけど、ほかのも読んでみたい。

投稿者 chiaki : 2005年10月05日 22:58

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コメント

学生時代、梅棹先生の『文明の生態史観』を読んで、こういうものの考え方があるんだと、少し目が開きました。
中公新書で4冊、国立民族学博物館館長と識者の対談集が発行されており、これを読んでこういう仕事につきたいなぁと、漠然と思ったもんです。

投稿者 kawa-uso : 2005年10月09日 22:40

kawa-usoさん
>これを読んでこういう仕事につきたいなぁと、漠然と思ったもんです。
『文明の生態史観』を読んでないからわからないけど、それ(?)に近いお仕事をされているように思っていました。
お仕事に誇りをもって、楽しんでいらっしゃるような・・・仕事の内容よりも、そんな様子をうらやましく思う今日この頃です。

投稿者 chimay [TypeKey Profile Page] : 2005年10月11日 23:17