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2006年08月16日

日本民藝館

nihonmingeikan-thumb.jpg駒場の日本民藝館に行って来ました。
写真で見ていた正面の二手に分かれた階段、玄関ホールの石造りの床、吹き抜け、一番大きな展示室前の座りごこちのよいベンチ、そこから見える石庭に置かれた水をたたえた大きな壷、建物自体がやっぱりすばらしいです。
創設70周年特別展ということで、バーナード・リーチ、河井寛次郎、浜田庄司、富本憲吉、芹沢ケイ介、棟方志功のたくさんの作品も見ることができました。寛次郎さんの作品を見て久々に好きな人に出会ったような気持ちになりました。(かなりヘンだな)。一緒に行った妹はバーナード・リーチのあの黄色い色と動物のモチーフが気にいったようでした。棟方志功の「観音経曼荼羅」という連作を見ていて気が付いたのだけど、仏様の足元はしっかり描かれているのに、額より上あたりがブツ切れている。いったいどこから描き始めたのだろう?
そして民藝館の前に建つ、柳宗悦氏の自邸にも入館しました。たくさんある部屋には生活していたときの道具類はほとんどないのですが、書斎だけはおそらくそのままで、壁の三面を覆う本棚には建築やら民俗学の本がぎっしり詰まっていました。
NHKの日曜美術館かなにかで放映されたようですが、宗悦邸は9月24日までの毎週水曜日しか公開されていませんが、ご興味のある人はこの機会にぜひ。

駒場公園の前川邸を見学してから住宅街を通って、代々木上原駅まで歩いた。近隣にお住まいのVaniさんにメールしてみると夏休みで在宅中とのことで上原から八幡までを案内していただいた。
途中、lammfromm The Concept Storeに立ち寄る。村上隆と奈良美智がいっぱいのなか、BECKの『Guero』のジャケットで見かけたことのあるアーティスト(名前忘れた)の作品が展示されていた。ダークなんだけど、わたしはけっこう気に入った。
八幡からは神山町を経由してBunkamuraを目指して渋谷まで歩いて帰った。
今地図を見るとたいした距離ではないけど、わたしの中で代々木はどちらかというと新宿エリアであったのが、実は渋谷だった!という画期的(?)な夏の午後でした。

投稿者 chiaki : 2006年08月16日 19:40

コメント

なんだか連続カキコですが、ここ素敵ですよね。

いまじゃあちこちにあるフレッシュネスバーガーが、道路の向かい側にポツンとあって、しなびた街だけど歩くだけで嬉しい気持ちになりました。

あのさびれたゴルフ練習場、まだあるのかな。

投稿者 oxistudio : 2006年08月17日 10:47

oxistudioさん
民藝館周囲の住宅は、都内のわりには庭を広くとっていたり変わったデザインのものが多くて楽しめました。
そして坂、坂、坂、なんですよね。おもしろい地形でした。
ゴルフ場は見かけませんでしたが、もしや駒場で学生生活を送っていらっしゃったのでしょうか?

微妙に関係あるような、ないような、ですが河合隼雄さんが脳梗塞で意識不明らしいです。がんばってほしいです。

投稿者 chimay [TypeKey Profile Page] : 2006年08月17日 22:00