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2014年02月11日

『昨日までの世界―文明の源流と人類の未来』

領土問題、戦争、子育て、高齢者介護、宗教、多言語教育などの各章を興味のあるところから読んでみたけど、どれも単にニューギニアと西洋文明の比較にとどまらず、でも著者が実際フィールドで経験したニューギニアのエピソードはどれも鮮やかでより興味深い。上巻の戦争の章と下巻の宗教の章は後回しにしてたら、返却期限がきたので読みきれなかった。

子育ての章ではアロペアレンティングに触れられていて、30代の初めころコリン・ターンブルの「豚と精霊」読んでコミュニティで子供を育てられるならそうしてみたいと思ってたことを思い出した。

加齢に伴う心身の強みと弱みの変化を理解してうまく活用する。熱意、競争心、体力持久力、集中維持力、問題解決のための論理的思考の構築力は低下。加齢とともに向上ー専門分野の知見経験、人間や人間関係の理解力、エゴを抑えて他人を助ける力、複雑な問題解決のための学際的思考の組み合わせ力

この高齢者の章を読んでたのは東京都知事選挙の日で、加齢に伴う強みと弱みについて41歳のわたしだっていろんなことが減速してるって思うのにあの高齢立候補者たち(結局66歳の舛添さんが当選した)が今求められるスピードで意思決定して動いていくことができるのか疑問に思う。でも上のような強みを活かしてがんばっていただきたいです。

「銃・病原菌・鉄」読む前に新しいのと思ったけどamazonのレヴューでは評価低め、75歳とかになってれば新しいこと発見するより再構築ってなるのかもしれない。下巻の最後の音楽家のエピソードみたいにうまくいくとは限らないのか?

『昨日までの世界―文明の源流と人類の未来』

投稿者 chiaki : 2014年02月11日 16:25

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