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2005年07月18日

国立民族学博物館

minpaku6-thumb.jpg「みんぱく」の愛称で親しまれている博物館で、民俗学(folklore)ではなく民族学(ethnology)を扱っているのは日本ではおそらく、ここだけなのではないかと思います。
いきなり順路を間違えて、音楽・言語セクションから入ると、小さな音だけど各国の楽器のよこにステレオがあって、その音色や音楽が聴けました。日本の雅楽で使う大きな派手な太鼓と、ガムランに圧倒されつつも、西アジアの楽器が案外現在のギターに近い音色でへぇ〜と思ったり。
言語では表音文字と表意文字について知り、漢字をいっぱい書けるのはけっこう自慢できることだなと思ったり。
そして順路の最初にもどってアメリカ・ヨーロッパセクションからアフリカから西アジアを通って企画展示のアフリカのストリートアートを見る。なぜか散髪店の実物や、ヘアカットのモデルの絵が描いてある看板などがたくさんで、美容師の妹に見せてあげたかった。写真はアフリカではTOKYO風と思われている(?)ヘアスタイルの看板。
ちょっと疲れて、いろんな形の木の椅子に座り、博物館が刊行している冊子を見ると、「ピー」について書かれているのを偶然発見。というのも、旅中に中沢新一・細野晴臣の「観光」を読んでいて、この「ピー」という現象(?)を初めて知ったところでした。そこでは何か隠し事にように書かれていて、説明がなかったので何のことか気になっていたのですが・・・東南アジアでは冗談にならないようなことのようです。
そして南アジアから東南アジアセクションへ。やはり西の方よりも身近な印象を受ける展示物が多いのですが、ここの仏教展示にはちょっと驚かされました。おそらく、歴史的価値はそれほど高くない、レプリカばかりなんだろうけど、アジア・ヨミランド・オーケストラという感じで圧倒されました。曼荼羅の説明のビデオは、サイケデリックな色とハウスっぽい音楽で面白かった。
朝鮮・中国セクションを通って、中央・北アジアセクションでは、パオだかゲルだか、モンゴルの丸いテント状の家がそのまま建っていて、中はけっこう広くて、生活道具も比較的現代的で、ここなら住めるかも・・・と思ったり。
アイヌセクションでは茅葺きの家を見て、これは寒そうでしたが、鮭の皮でできた服というのも初めて見ました。すごい。
で、東アジアから日本へ。各地のお祭りの道具がたくさんあって、その中でも鶴の頭を被って羽状のマントを着て舞うお祭り・・・どこだったかな〜?あれは一度見てみたいと思いました。
相当満喫した2時間半でした。また機会があったら行ってみたいです。

すぐそばにある日本民藝館は9月まで休館中とのことで、とても残念でした。
あまりの暑さに、行かずに駅に戻って後悔したのは国際児童文学館で、企画展のポスターは子供の頃、大好きだった絵本「ムッシュムニエルをご紹介します」のヤギだった。
帰宅後、サイトを見るとムッシュが本を紹介してくれる「本の海の大冒険」なるものが!!

投稿者 chiaki : 2005年07月18日 18:54

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コメント

けっこう面白そうなところですね。仏教展示とか。Chimayさんなら網走の北方民族博物館なんかも楽しめそうですね。ところでピーってなんなんざましょ。あ、答え教えてくれないでいいですよ〜。そのうちどこかでめぐり逢いそうな気がします。

投稿者 Washy : 2005年07月23日 04:39

Washyさん
仏教展示はそれほど多くないのですが、アジアの祭祀関連展示はすごく充実してました。
北方民族博物館、HP見ました。「民族学」博物館、あるんですね。とくに宗教というか精神世界方面の展示はみんぱくにはなかったので見てみたいです。
ちなみにピーはあまり口にしてはいけない言葉のようです。

投稿者 chimay [TypeKey Profile Page] : 2005年07月23日 16:59

>鶴の頭を被って羽状のマントを着て舞うお祭り
津和野の鷺舞ですか?→http://mytown.asahi.com/shimane/news01.asp?kiji=5622
今週、舞われたようですね。
Washyさんが言われる「北方民族博物館」始め、道内の博物館はアイヌに関わる博物館がたくさんあります。
また岐阜の犬山、明治村の近くにある「リトルワールド」は、みんぱくに近い野外博物館です。
この近くだと「地球市民かながわプラザ」のこどもの国際理解展示室がいいかもしれません。
http://www.k-i-a.or.jp/plaza/rikai/index.html
異文化理解=民族学だとすると、中華街もディズニーランドも民族学博物館なのかもしれませんねー。

投稿者 kawa-uso : 2005年07月24日 10:09

kawa-usoさん
まさに津和野の鷺舞です。鶴じゃなかったですね。なんともかわいらしいカブリモノでした。
いろいろな博物館情報ありがとうございます。JAMSTECもぜひ一度行ってみたいです。
>異文化理解=民族学だとすると、中華街もディズニーランドも民族学博物館なのかも
なるほど〜。大人の社会科見学として、16年ぶりにディズニーランドも行っておくべきかしら。

投稿者 chimay [TypeKey Profile Page] : 2005年07月24日 17:39