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2005年09月10日
青の物語
白水社 マルグリット・ユルスナール 吉田加南子(訳)
「青の物語」、「初めての夜」、「呪い」の3編からなるおそらく絶版になっている本。
装丁は何種類かの青が使われててきれい。写真ではきれいに色が出てないけど、タイトル部分はビリジアンブルー?っていうのかな。本文のフォントが大きいのも神秘的な感じに見える。
「青の物語」はたぶん、若い頃の実験的な小説というか、詩のような感じで、未読だけど「東方綺譚」につながっていくのではないかという気がする。
「初めての夜」を読みながら、ユルスナールって男性だったのかな?と思ったけれど、女性だそうです。ギャツビーのトムを思い出した。若い奥さんはまるでバカのように書いてあるけど、デイジーのこととか考えて読むと、女はもっとしたたかだろうな、と思う。「呪い」は小説としては3つのなかで一番良くできているように感じた。
他の作品もきっと読むだろうと思う。次はこれかな。
投稿者 chiaki : 2005年09月10日 18:39
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