2005年11月07日
肉体の悪魔
新潮文庫 ラディゲ(著) 新庄嘉章(訳)
新訳も出ている模様なので、もっと古臭い訳なのかと思っていたら読みやすかった。
何の情景描写もない少年の独白が、甘ったるくて残酷なのを「ふーん」と眺めるつもりだったのに、少年はわたしで、マルトもわたしで、ジャックでさえもあって、読んでる間はずっと酔っているみたいだった。ちょっと疲れた。
辻堂駅のさえない本屋の棚から見つけた、ほこりのかぶった珠・・・と思ったら平成16年で75刷とあるから、すごいね。
投稿者 chiaki : 2005年11月07日 23:01
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