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2005年11月08日

安南

安南集英社 クリストフ・バタイユ(著) 辻 邦生(訳)

今年一番のヒットです。何年かしたら、マイベスト5に入るかも。
キリスト教のことも、フランスとベトナムの歴史もほとんど知らないけど、簡潔なのに、豊かな(こう書くとわたしの表現の貧相さが明らかだけど)文章だけで読める。
昨日ラディゲをすごいと思ったばかりだけど、これはクリストフ・バタイユの20歳のときの作品で、もっとすごいのは、ランボーもラディゲも死んでるけど、このバタイユは1973年生まれで今も生きている、同世代の作家だということ。アブサンは読んでしまったので、あと一冊しか翻訳されてないみたいなのが残念だ。フランス語が読めたらいいのに。
ところで、フランスの暴動はどうなっちゃうんだろう・・・。

投稿者 chiaki : 2005年11月08日 23:36

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