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2006年01月11日
翻訳夜話2 サリンジャー戦記
文春新書 村上 春樹, 柴田 元幸
だから君も他人にやたら打ち明け話なんてしないほうがいいよ。
ブログなんてまったく頭のイカレたやつらのやることだと思ってたけど、やり始めてみると、自分の気持ちを言葉にするように努力してみたり、誰かと何かを共有するような気分になったりして、何も変化はなかったとは言えないよ。
でも本当に強く思ってることなんて、こんな場所には書けないし、無責任って思われるかもしれないけど、書いた途端に嘘みたいに感じることだってある。
だから都合のいい、サラサラした毒のないことばかり書くようになるわけだけど、それでも見知らぬ人から同じように感じているなんんてメールもらったり、ときどき心配してくれる人とかがいるわけで、そんなときは自分がインチキ臭いやつに成り下がった気がして滅入るよね、まったく。
投稿者 chiaki : 2006年01月11日 23:14
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コメント
これ、本の中の引用?サリンジャー(の訳)調で自分で書いたもの?
どちらにしても共感させられるところあり、です。やれやれ。恐るべし。
投稿者 de : 2006年01月12日 14:27
deさん
これは引用なんかじゃないさ。でも一人称が書けないからもう限界だね。
「僕」なんてもうすぐ33歳の女が書いてたらゾッとするよ。
「君」なんていうのもなかなか言えない。その点で、英語はいいよね。
でも「カフカ」に出てくるホシノチャンの一人称は「おれっち」、あれには参ったね。
ところで君がコメントをくれたおかげでワシントン在住のブロガーのことを思い出したよ。
彼はphonyって言われるのを徹底的に拒否してたのかもしれない、気を滅入らせるのではなくって、なんてね。