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2006年02月18日
未亡人の一年
新潮社 ジョン・アーヴィング 都甲 幸治, 中川 千帆 (訳)
怒りや恐れや悲しみ(主に女性の登場人物がもつ)を、「怒れるのはいいことだ」というように受け止めてくれる人々がいて、彼らもただ優しく魅力的なだけでなく、その人のげんなりするようなところまで描ききってるところ。
娘と父という二人の関係と、母の失うことへの怖れ。(最後のマリアンのセリフでは失うこととは違うみたいだったけど、父娘はそう理解して37年間過ごしたように書いてある)。わたしは母じゃないけど、この二つはなんだか旬なテーマで、また自分に言い訳してる気がする。
そしてなによりもストーリーとプロット。90年代の設定だからか、他の作品と比べて現実的な印象なのと、やっぱりこれはアーヴィングの物語だということは間違いない。
ラストの一行を読んだあと、窓をあけて月を見たら輪郭がぼやけました。
映画化されてるらしいけど、どこをどうやってしたんだろう・・・?
投稿者 chiaki : 2006年02月18日 01:57
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コメント
あなたとは全然関係ない人間ですが、アーヴィングの本って聞いてついつい書き込みしてしまいました。許してください。「アメリカの生きてる作家」ってのも実にいいです^−^僕もアーヴィング大好きです。「ピギー・スニードを救う話」以外は全部読んでます☆「未亡人の一年」いいですね。いい話です。オランダまで話が飛ぶあたりも彼らしい。アーヴィングすごい!「サイダー・ハウス・ルール」すごい!^−^
投稿者 羊男 : 2006年02月18日 14:00
羊男さん
はじめまして。
サイダーハウスはいまのところアーヴィング以外も含めて一番好きな小説です。
わたしは翻訳されてるのはサーカス、ピギー、第四の手以外は全部読みましたが、短編はあまり手がのびないです…。
投稿者 chimay : 2006年02月18日 19:13
こちらこそはじめまして☆コメントのレス親切にありがとうございます^−^かえってくるとは思いませんでした。決して怪しいものではないので心配しないでくださいね☆
投稿者 羊男 : 2006年02月19日 00:01
羊男さん
村上春樹もきっとお好きなんでしょうね。
わたしはねじまき鳥と『アンダーグラウンド』が好きです。