« 山本容子 わたしの好きな時間展 | メイン | 豚バラ肉のトウチ蒸し »

2006年03月07日

会社人間の死と再生

会社人間の死と再生扶桑社 村上龍
おどろおどろしいタイトルだけどインタビュー集なので数時間であっさり読めます。金融とかゼネコンなんかはあまりにも縁遠いのでしっかり読まなかったけど、外資系IT企業のひととか、倒産経験者とかは身近で他人事とは思えない。一番面白かったのは脱サラ起業者で、元一流企業のサラリーマンは年収は激減してるみたいだけど、楽しそうだった。
村上龍が言っていたけど、50代くらいの人で、趣味で自己実現してる人ってやっぱりほとんどいなくて、仕事で何かを残していく、ってところ。わたしはわりとオールドタイプなので、これはうなずける。「競争に勝って高収入を得る、家族との幸福な食卓、余暇を活かして趣味を楽しむ、いろんな価値観があるのけど、やりたくないことを徹底的にやらないというようなマニアックな選択肢」もあり、というのはなるほどね、と思った。今は何がやりたいか、ってよりはやりたくないことの方が圧倒的に思いつくし。
2003年2月初版とあり、JMMとの連動した企画だったのかもしれない。またメルマガ読んでみようかなと思う。

投稿者 chiaki : 2006年03月07日 22:58

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://irvin.s12.xrea.com/x/mt-tb.cgi/346

コメント

>やりたくないことを徹底的にやらない
って水木しげるが哲学だって言ってました。。

投稿者 martin : 2006年03月08日 22:02

martinさん
「逃げて逃げて逃げまくる法」というのを主人公のお兄さんが実行する(と書いてあるだけでそのお兄さんが逃げる描写はまったくない)小説があったと思うのだけど、心当たりありませんか?

投稿者 chimay [TypeKey Profile Page] : 2006年03月08日 22:22