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2014年09月07日

『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』

スティーブ・ジョブズみたいに亡くなったひとの話でもないので、それほどドラマチックではなく、いろんなサービス立ち上げのときのエピソードが淡々と書かれているのがすごく気に入ってしまった。それだけに、息子がこんな人物だと知らずにいた実父のエピソードが際立って素敵でもあった。

アマゾン社内では、いま、スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツ、ラリー・エリソンなどと同じようにベゾスも共感の能力が一部かけていて、だから貢献度を考慮することなく消耗品のように社員を扱えるのではないかと言われている。
合意形成を求める自然な感情、「社会的結束」をベゾスはとても嫌っている。だから数字と情熱を武器に議論を戦い抜くことを部下に求め、アマゾンのリーダーシップ14ヶ条にもそう明記している。
気骨を持てー反論し、コミットしろ リーダーには、賛同できないとき、まっとうなやり方で決定に異を唱えることが求められる。そうするのは気が進まない場合や大変だと思われる場合も、である。リーダーは、信念をもってねばり強く行動しなければならない。社会的結束を優先して妥協するなどもってのほかだ。そして、リーダーたる者、最終決定が下されたら、それに全力でコミットしなければならない。

ITの偉人たちと自分をならべるのはおこがましいが、自分の共感力の弱さについてはもう諦めかけてる。社畜ぽいけど、気が進まない場合でも信念を持って、ってところは重要だよな。

最後に出てる愛読書リストも素敵だ。とくにカズオ・イシグロの『日の名残り』、わたしもあの本は大好き。
日本語に翻訳されてないこの二冊が気になる。
『Creation: Life and how to make It』
『Data-Driven Marketing; The 15 Metrics Everyone in Marketing Should know』

『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』

投稿者 chiaki : 2014年09月07日 21:19

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