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2008年11月30日

『村上春樹と柴田元幸のもうひとつのアメリカ 』

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初柴田体験で思い出したこと。93年になったばかりの寒い季節に初めて海外にいったとき、飛行機のなかで読んだEsquire日本版でスティーブン・ミルハウザーの短編を訳してたのが柴田さんだった。それまでは野崎孝か青山南あたりが訳してる本読んどけ、って思ってたけど、そのあたりから柴田訳読んでれば間違いないってなったんだ。
この本を読むと、わたしが今年の始めにアメリカ北西部に行ったのも、なにかブローディガン、カーヴァーあたりに導かれたような気がするのが不思議だ(オースターは好きだったけどNYには興味がもてない)。でもやっぱり同時代ということであればダグラス・クープランドなんだけど。冥界下降譚の世界をシニカルな視線でみつめるのはもうちょっと飽きて来た。生きていくことは難しいけど世界に向き合っていくぜ、オレは、というのがわたしは好きだ。しかしアメリカの父親探し、父親の発明というテーマは引き続き興味深い。
テーマはともかく、あんな乾いた空気が伝わる文章が書きたい。日本人でもそんなのが書けるんだろうか?ってずっと最近考えてる。村上春樹でさえ湿気てる。神戸っていったって日本だもんね。
Amazon:『村上春樹と柴田元幸のもうひとつのアメリカ 』

投稿者 chiaki : 2008年11月30日 16:16

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